神戸人がストレス社会で遊ぶろぐ

遊び第一、お金第二、仕事第三

世間は狭いと感じた話

こんにちは、A汰です。

さかのぼること2017年12月。私の職場で起きた話をさせてください。

 

僕の職場にはよく喋るおっちゃんが一人います。

おっちゃんは電車でのマナーにはとても敏感な人で、電車待ちの順番抜かしや車内でバッグを当ててきてくる人にはその場で注意するらしいのです。要するに思ったことはすぐに口が出るタイプで、典型的な大阪人の特徴を持つ人。もっと分かりやすく言うと、世間の大阪人のイメージにピッタリのおっちゃんなのです。

そんなおっちゃんから、その日もマナーがなっていない客に遭遇したという話を聞きました。

A汰「おはようございます。」

おっちゃん「おはよう。またさっきも変な客見たぞ。」

A汰「今日はまたどのような人が?」

おっちゃん「毎日俺と同じ車両に乗ってる奴でなぁ。すごい太ってるやつで毎回セブンイレブンの袋持っとるんや。」

A汰「未婚者の可能性が高いですな。」

おっちゃん「そうやろうな!今日の朝な、俺はそいつが降りて行く駅知っとるからよ、前持って通路空けるように端に寄ったんや。せっかく退いてるのに、さらにそいつは俺の方向に真っ正面から喧嘩売るように堂々と歩いてくるんや!ホンマ意味不明やで!」

A汰「横柄な人ですね。今回は説教無しですか?」

おっちゃん「俺が言う時は阪神電車の時だけや。さすがに会社に近い場所では説教せんぞ!」

A汰「なるほど!公共の場での説教って目立ちますもんね(笑)」

おっちゃん「そういうこっちゃ」

おっちゃんの愚痴にも聞こえてしまうが、僕にとってはコミュニケーションであり世間話に過ぎない。いつも通りの会話である。平和なもんですわ。

おっちゃん「そういえば、来月から新人が来るで。」

A汰「そうなんですね!」

おっちゃん「別の部署から異動してくるわ。聞く話によると性格悪いらしいぞ。」

A汰「噂であってほしいですね。」

おっちゃん「あっちの所長から、うちの所長に言ってきたことやからな。だいたい合ってるやろな。」

A汰「ちなみに、どんな感じで性格に問題がある人なんですか?」

おっちゃん「自分が見下した人に対して言葉遣いや態度が悪いらしいわ。」

人の噂も七十五日ということわざがありますが、会ったこともないような人の噂話はあまり宜しくはないです。別の部署から異動してくる人でも、新人ということには変わりないので、仕事である以上僕は誠実に対応しようと心に決めました。

 

なんだかんだしてるうちに年が明けて新人さんが出勤する日を迎えました。

脳みそに休みボケを抱えながら職場に行くと、一足先に新人の方と思われる人が立っていたので軽く自己紹介を済ませた。

A汰「初めまして、A汰と申します。宜しくお願いします。」

M田「M田っていいます。宜しくお願いします。」

普通に挨拶できたし、別に性格が悪そうな人ではありません。見た目は、ジャイアンを天然パーマにしたような感じで、喋り口調はのび太のようにおっとりしている方です。

少し離れていた場所におっちゃんも出勤していたので僕は軽く挨拶しました。

A汰「おはようございます。」

おっちゃん「おう、おはよう。A汰君!アイツや!」

A汰「え?え?あの新人の方ですか?」

おっちゃん「去年言うてたアイツ!電車で俺が退いてるのにわざわざ俺の方に歩いてくる奴!」

A汰「あ!セブンイレブンの袋持ってましたね。あれ、おにぎりですよ(笑)」

おっちゃん「おにぎりとかどーでもええっちゅうねーん!俺はアイツと喋らんぞ!」

 

おっちゃんは朝からご立腹です。

今さっきまで話していた内容も、さすがにM田さんには聞こえないくらいのトーンで喋っています。一応気を配っているらしい。

朝礼を終え、偶然にもおっちゃんとM田さんと僕だけが事務所にいた時でした。おっちゃんが突然M田さんに話しかけたのです。

おっちゃん「M田君、俺のこと見たことあるか?」

M田さん「え、いや、会ったのは初めてだと思います。」

おっちゃん「ホンマか。俺はお前のこと見たことあるぞ。」

M田さん「えっと、どこっすかね?」

おっちゃん「いつも◯◯駅で降りるやろ?俺も同じ電車に乗ってるんやわ。」

M田さん「あ、そうっすね、前の事業所がその駅の近くやったもんで。」

おっちゃん「やっぱりな!お前が降りると思って、俺がわざわざ端に寄ってやってんのに真っ正面からぶつかる勢いで歩いて来よった日があったの覚えてへんか!?」

M田さん「えー、いや、わかんないっすね。。。」

おっちゃん「俺は忘れてへんぞ!毎日セブンイレブンで何か買って通勤しとったやろ?」

M田さん「はい、毎日おにぎり買って行ってますー。」

おっちゃん「ほれ!やっぱりお前やないか!誰も見てない思ってデカい態度取って調子乗っとったらアカンぞ!!」

M田さん「あ、はい、すいません。。」

おっちゃん「それとな、前の事業所でも他の人に対する態度がヒドイって聞いたぞ!あっちの所長から何度か注意されたんちゃうんか?」

M田さん「はい、まあ。。。そうっすね。」

おっちゃん「今日からA汰君と仕事してもらうけど、ナメた態度取ったら許さんからな!!」

M田さん「はい。。。」

僕には天然パーマのジャイアンがとても小さく見えたのだった。

 

おっちゃんがクギを打ってくれたおかげで、M田さんは噂とはまるで正反対の態度になり、とても大人しい。彼の以前を僕は知らないし見たこともないですが、おっちゃんの質問を否定しなかった以上だいたいは本当のことなのだろうと思います。

見た目はジャイアン、中身はのび太です。

自分のことは、いつ、誰が、どこで見ているのか分からない。

常に日頃から謙虚に生きていくべきです。

世間は狭いので、心は広く持ちましょう。